チャットには有用性がある反面、悪い面もある。
効力を最大化するために、Basecampではチャット使用時のルールとして、以下を掲げている。
real-time sometimes, asynchronous most of the time
(基本は非同期、リアルタイムは"たまに”)
Basecampはその名を冠したグループウェア「Basecamp」を開発しているチームであり、また最近では「HEY」というメールクライアントを提供している。そんなソフトをドッグフーディングしている彼らでさえ、「チャットに悪い面が(良い面に比べて)圧倒的に多い」と述べている。
特に懸念されている点は、「タスクへの集中」、「コミュニケーションの失敗」、「メンタルへの影響」といったことで、意識してチャットを行わない限りは基本的にこれらマイナスの影響が及ぶ可能性が高いと言っている。
解決のために提示しているアドバイスのうち、いくつかは当たり前のようなものであり、またいくつくは忘れがちになってしまうものがある。
印象に残ったものを数点取り上げる。
- 全員が常にチャットにいると思うな
- アナウンスはチャットに流すな
- チャットはサウナのように扱え
- 時々、情報を整理するための投稿をしろ
- 不在でも問題ないような安心感を与えよ
現在のようなリモートワークが続く状況では、上記のような内容を時に忘れてしまいがちで、気づかないうちに多くの無駄なコストを支払ってしまうことがある。失敗の危険性が常に存在することを忘れずに、適切な使用ができているか、ツールとの付き合い方を適宜考えるよう意識したい。